引越しのタイミング
●家を建てようと思ったら
お家を建てようと決めたら、
新居が完成する時期に合わせた引越しを考える必要があります。
お子様のいるご家庭では、
「子どもの入学に合わせて4月から新居での生活を始めたい、
そのため3月に引越したい」など、
希望の入居時期がある場合も多いでしょう。
(実は3月引越しはデメリットが多いのですが、その話はまたの機会に。)
建売住宅であれば、完成済みの物件ならすぐに入居が可能です。
しかし注文住宅の場合、希望の時期に入居するためには、
工期から逆算して、間に合うように着工しなければなりません。
今回は、希望の時期に入居するために知っておきたい、
注文住宅の工期の目安についてお伝えします。
●住宅の工期と価格の関係
工期とは、建物の着工から完成までにかかる期間のことです。
一般的に、注文住宅を建てる場合の工期は、
2~6か月程度であることが多いです。
しかし、2か月と6か月では大きな差で、3月に入居できるのか、
または7月に入居となるのか、計画を立てにくくなってしまいます。
そこで知っておきたいことが、
「基本的に価格が高い住宅ほど、工期が長い」、
逆に言うと「工期が長い住宅ほど価格が高い」という考え方です。
住宅の価格は、使用する建材や設備の価格によっても
当然変わってきますが、工期が長くなるほど人件費が多くかかるため、
価格が上がる、というのが一般的です。
「価格が高いな」と感じる住宅を建てる場合、
工期もほかよりも長くかかるケースも多々あります。
●依頼する業者によっても変わる工期
価格帯によって工期が変わってくるということは、
注文住宅を依頼する業者によって工期の目安も異なると言えます。
★ハウスメーカー:2~4か月
ハウスメーカーに依頼する場合の工期は、2~4か月ほどが一般的です。
ハウスメーカーによって建材や工法にかなり違いがあるため、
工期にも違いが出てきます。
ただし、ハウスメーカーは余裕を持たせた
工期を設定している場合が多く、
家づくり計画当初の期日に住める場合が多いです。
大手ハウスメーカーで、比較的坪単価が高めの会社の場合は
3~4か月の工期が目安です。
一方、低価格を売りにしているハウスメーカーの場合は、
人件費も抑えることで低価格を実現しているケースが多く、
工期も2~3か月とやや短めな場合が多いです。
★地場工務店:4~5か月
地域密着型の小規模工務店に依頼する場合、
工期はハウスメーカーよりやや長く、
4~5か月となる場合が多いです。
ハウスメーカーのように工場で部材を
大量生産しているわけではないため、
現場で必要になる作業が多くなるためです。
しかし、ハウスメーカーのように大々的に広告宣伝行ったり、
モデルハウスを持っていなかったりするため、
工期が長めな割に価格は抑えられるケースも多いです。
★設計事務所:6か月以上の場合も
設計事務所に依頼する場合、1から設計した家を建てることになるため、
工期も長くなることが多いです。
そもそもこだわりが強く、
オリジナルな家を建てたい人が設計事務所に依頼するので、
それに伴って工期も長くなります。
どんな家を建てるかにもよりますが、
半年以上の工期となるのが一般的です。